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サンクチュアリ(1)

北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。
ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計画。
その事務所を訪れるが、そこで出会ったのは政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男で……!? 経済的な繁栄を謳歌しながらも、閉塞感漂う日本の現状に疑問を持った北条彰と浅見千秋。
社会の在り方を根本的に変革する必要を感じた二人は、裏社会と政界に身を投じ、「光と影」から『サンクチュアリ』を目指す!!北条は、縄張りの拡大だけでなく、不動産投資などを通じて得た利益で、北彰会の経済的基盤を強化し、裏社会での地位を徐々に固めていた。
気がかりなのは、こうした北条のやり方を、兄貴分の渡海が快く思っていないことだ。
渡海は、北彰会を傘下に収める相楽連合の基礎作りに貢献した根っからの武闘派のヤクザ。
北条もかつて世話になっただけに、渡海の扱いに苦慮していた。
六本木警察副署長・石原杏子は、北条と浅見がタイのカンボジア難民キャンプで一緒に写っている子供の頃の写真を入手した。
二人は、当時住んでいたカンボジアで動乱に巻き込まれ、家族を亡くし「同じ地獄をくぐり抜けてきた」過去があったのだ。
そして、裏社会での日本制覇を目指す北条は、まず香港を抑えてから沖縄・九州・四国へと攻め上る計画を立て、渡海を送り込む。
選挙活動中、浅見が暴漢に刺された。
このショッキングな事件は、早速マスコミで大々的に取り上げられる。
その結果、浅見は新人候補ながらも見事トップ当選を果たす。
実は、この事件は浅見を当選させるために北条が書いたシナリオだったのだ。
浅見の「当確」が報じられた頃、裏社会の日本制覇のために北条が書いたもう一つのシナリオが渡海によって、沖縄で進行しつつあった。
浅見に痛烈な批判を浴びたことで、若手政治家のリーダー・狩谷は現在の日本の政治の在り方に疑問を感じ始めていた。
浅見が苦言を呈したのも、狩谷を中心とする団塊世代の議員グループ「70年会」の力を利用できないかと考えたためだ。
同じ頃、北条の策謀により暗殺された今井武山連合総長亡き後の体制を『武山連合の四天王』(松田、加藤、宮村、徳田)が話し合っていた。
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